2025/04/05 15:22

4.中年期 コーヒーとの出会い
6社目の会社は某マーケティングの企業で、色んな面で自分に合っていて、多くのことを経験させていただきました。
Vol.3の優先順位でいくと以下でした。
人 →良い人多い
やりがい →他にはできない事業の為優位性あり
お金 →ある程度安定収入に
仕事も習得し、ある程度案件をこなしていくと、多少なりとも自信がつき、会社のポジション的にも、気持ち的にも、資金的にも少しだけ余裕ができた状態になりました。
(この時初めてコンビニで値段を気にせず晩御飯を購入している自分に気づいた時は少し嬉しかったです)
ただ、根っからの天邪鬼なのか、そんな環境に居れば居るほど、もう一人の自分が問いかけるのです。
「現状で満足なのか」
「承認欲求ってそんなもんか」
「見かけだけの成果で誰がやっても同じだろ」
「誇れるものはあるのか」
「このままぬるま湯で人生終わって良いのか」
・・・
正直、Vol.1でも書いた通り、何者になりたい=認められたい という欲求が全然満たされていない自分がいました。
私の仕事は他の誰がやっても同じだし影響力もない。そもそも本音を言うとやりたいことでもない。(やりたいこと自体が見つからないのだが)
そんな中途半端な気持ちで人生を終えて良いのか などなど…。
この時沸々と新たな気持ちが湧いてきました。
「自分の生きた証を遺したい」(遺したい=レガシー)
そう思った時、残りの人生で自分には何ができるのか、何をしたいのか、どうありたいのかを常に意識するようになりました。
マーケティングの師、ドラッカーでいう「何を持って覚えられたいか」です。
意識をそこに向けると日常全てに時間がないことに気づき、手当たり次第興味があることに挑戦をしていきました。(正直相当焦ってました)
Webデザイン
プログラミング
料理界隈
服飾業界
印刷業界
不動産
ブロックチェーン
・・・
そんな時です。
頭と体がかちこちになった状態を解こうとして、たまたまアウトドアのキャンプ(俗にゆうグランピングです)に連れて行ってもらう機会がありました。
日中と夜はバーベキューとお酒でワイワイ楽しく寛いでいたのですが、出会いは突然やってきました。翌日の朝です。
朝目覚めて、外の空気を味わっていたところ、友人がコーヒー飲む?と聞いてくれました。
コーヒー自体は普通に好きだったので二つ返事で回答したところ、
その入れ方を見てびっくりしました。
なんとフレンチプレスで入れていたのです。
※フレンチプレスとは・・・
筒状のポットにコーヒーと熱湯を入れ、上からフィルターで押し沈めて抽出するコーヒー。浸透式のため、コーヒー豆の個性をしっかりと引き出してくれる抽出器具です
今まで基本的にインスタントコーヒーしか飲んでいなかった私としてはびっくりして、何それ?と思わず聞いてしまいました。
そしてさらに衝撃なのが香りと味です。
豆の風味がダイレクトに感じられ、今まで飲んでいたものとは全く別物だったのです。
衝撃すぎて、豆の種類や焙煎度合い等は覚えていないのですが、とにかく「豆の旨み・甘味・風味」が段違いでよく感じられたことは強く心に残っています。
この出会いは当時の私には衝撃的で、帰宅してすぐにフレンチプレスの機器を購入したほどです。
それくらい衝撃的な出会いでした。